こんにちは、たこまろです。
さて、今回はFXのテクニカル分析の中でも有用な
フィボナッチ・リトレースメント
についてご紹介していきます。
フィボナッチとは黄金比のこと
フィボナッチ比率というのはレオナルド・フィボナッチさんという方が発見した黄金比のことです。
色々計算式とかフィボナッチ数が見られる事象とかあるようですが、
その辺はFXトレードにおいては関係ないので省略しましょう。
要するに人間が無意識に意識するポイントと考えてもらえればOKです。
フィボナッチツールの代表格は「フィボナッチ・リトレースメント」
さて、フィボナッチ数は黄金比のことですが、
チャート分析で利用できるフィボナッチ関連のツールはいくつかあります。
その中でも圧倒的にメジャーであり使いやすいのが
最初にお伝えした「フィボナッチ・リトレースメント」です。
「リトレースメント」とは「引き返す」といった意味合いの単語なのですが、
黄金比を利用して反発ポイントを探ろうというわけですね。
ちなみに、フィボナッチ関連のツールはフィボナッチ・リトレースメント以外にも色々あり、
TradingView(トレーディングビュー)では様々な
フィボナッチ関連のツールが利用できます。
興味がある方はぜひフィボナッチ関連のツールを色々と試してみてください。
フィボナッチ・リトレースメントの使い方
さて、フィボナッチ・リトレースメントの使い方についてご紹介していきましょう。
フィボナッチ・リトレースメントは先ほどお伝えした通り
「引き戻す」といった意味合いから、
反発ポイントを探るのが主な使い方です。
実際のチャートを見てみましょう。
こちらはスイスフラン/円の4時間足です。
底を打ってから上昇しているような局面ですね。
こういったときに、もしここから一旦下落するならどの辺りが目処になるか?
をフィボナッチ・リトレースメントを使って考えることができます。
さて、フィボナッチ・リトレースメントを使う前に安値と高値を明確にしておくのが基本です。
わかりやすくジグザグを付けてみると
こんな感じですかね。
で、フィボナッチ・リトレースメントは直近の高値と安値で引くのが一般的でしょう。
直近の安値と高値はどこかなというと・・・
矢印のところですね。
では、いよいよ安値と高値を結んで引いてみましょう。
見やすいように拡大してみました。
わかりやすく色で分けられていますが、
TradingView(トレーディングビュー)はこういったところも使いやすいポイントですね。
で、まず引く時は
- 上昇トレンドなら安値から高値
- 下降トレンドなら高値から安値
といった具体で引きます。
右側に小数点以下の数字などがいくつかありますが、
こちらはパーセンテージ(%)として捉えます。
例えば、上から1つ目の赤文字で表示されている0.236は
23.6%です。
で、フィボナッチ・リトレースメントでは
「◯%戻しまで到達」
といったような見方をします。
例えば、上記スイスフラン/円の4時間足であれば
1つ前のローソク足の下ひげが23.6%のラインは下抜けしていますよね。
つまり、この状況では
23.6%は達成した
といった捉え方ができるわけです。
フィボナッチ・リトレースメントは黄金比ですので絶対ではありませんが、
比較的フィボナッチ・リトレースメントで表されるラインでは反発しやすい
と言われます。
反発しやすいというか、反発するシナリオを構築できるといった方が良いかもしれません。
50%戻しなどは結構意識されやすく、
見ているトレーダーも多いと思います。
一つの目安としては十分活用するに値するのではないでしょうか。
フィボナッチ・リトレースメントの引く場所を変えてみる
試しに、先ほどのスイスフラン/円の4時間足チャートにて
フィボナッチ・リトレースメントの出発点となる安値を1つ手前にずらしてみましょう。
どうでしょうか?
50%戻しのラインはちょっと突き抜けていてドンピシャではないですが、
23.6%戻しのラインは水平ラインが引けてしまいそうな感じですよね。
こんな感じでフィボナッチ・リトレースメントのラインは
水平ラインとも重なることが多々あります。
より根拠も強まって目安にしやすくなりますよね。
こんな感じでいろんな時間足や引く場所を試して
考察に役立てることができます。
TradingViewでのフィボナッチ・リトレースメントの使い方
最後に、みんな大好きTradingView(トレーディングビュー)で
フィボナッチ・リトレースメントを使う方法をご紹介します。
TradingView(トレーディングビュー)のチャート画面では左側にツールバーがありますが
1番上の十字マークの2つ下にあるところをクリックすると
フィボナッチ・リトレースメントが見つかります。
こちらを選択したら、引きたいところのスタート地点(安値or高値)から
みょいーんと終点まで引っ張るだけです。
さらに、設定画面では色を変えたり数値を変えたり、
表示させる数など細かい設定も可能です。
個人的には色を薄くする機能が非常に嬉しいポイントです。
色を濃くしてしまうと肝心のローソク足が見えにくくなるため、
薄めにしておくとチャート全体が見やすくなります。
まとめ
以上、フィボナッチ・リトレースメントの使い方をサクッと紹介しました。
使っているトレーダーも多いので、
その分よりフィボナッチ・リトレースメントは意識されやすい指標となります。
テクニカル分析をする上でぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
フィボナッチ・リトレースメントと水平ラインを組み合わせるだけでも
チャート観察がかなりしやすくなると思います。
ライントレードについてはこちらの記事でも書いています。
フィボナッチ・リトレースメントはMT4でも利用できますが、
ブラウザから利用できるTradingView(トレーディングビュー)は色分けもされていたり自分の好みにカスタマイズすることも可能です。
TradingView(トレーディングビュー)を使ったことがない方はぜひ試しに使ってみてください。