こんにちは、たこまろです。
さて、今回は投資・資産運用をしていく上での
リスクの捉え方です。
リスクってなるべく考えたくないかもしれませんが、
リスクを正しく理解し捉えることで、投資・資産運用に対する漠然とした「怖い」という気持ちは無くなりますので、しっかり理解しておきましょう。
Youtube版もありますので、読むのがめんどくさい方はこちらをご視聴ください!
リスクがない投資なんてない!
たまにお客さんや周りの方から
「リスクがない投資ってないですか?」
なんて質問をいただくことがあるのですが、
そんなものあるわけありません。(真顔)
むしろ、リスクと向き合おうとせずにそこから逃げて「リスクがない投資」という幻想を追い求める人ほど
失敗している傾向があると感じています。
投資・資産運用と言っても様々ですが、
例えば、ほぼ全ての方がお持ちである銀行口座。
銀行に預金する行為だって立派な投資・資産運用なんですよ。
で、銀行だって100%破綻しないなんて保証はどこにもありません。
ペイオフ制度のおかげで万が一破綻しても1,000万円までは保証されますが、
それ以上のお金は決して安心安全ではないんです。
じゃあ、「銀行は少しでもリスクがあるなら怖いから、現金でタンス預金したらいいのか?」
というとそうでもないですよね?
タンス預金しておけばどこかの金融機関や企業が破綻したりしても関係ないですが、
災害などによって焼失したり流されてしまったりする可能性はあります。
そう、現金は100%安全でノーリスクな状態で保管することすら困難なんですよ。
ましてや、それを運用して増やそうとするのであれば
それをリスクなくやろうってことがいかに無謀かはわかるかと思います。
リスクを避けることはできないけどコントロールすることはできる
上記でリスクを避けることは不可能というのはご理解いただけたんじゃないかと思います。
しかし、その中で自分がどんなリスクを選ぶかどうかは
自分次第なわけです。
リスクを避けることはできないけど、
リスクをコントロールすることは可能なんですね。
投資・資産運用をしていく上で
リスクコントロールはとっっっても大事です。
それぞれのリスクを正しく認識し、
自分が取るべきリスクを見極めていきましょう。
リスクとは危険度ではなく振れ幅と理解しよう
まず、大前提としてですが
投資でいうリスクとは危険度ではありません。
リスクとはつまり振れ幅のこと。
リスクが高いということは、
大きくリターンを得ることがあるかもしれないけど、
その代わり大きく目減りしてマイナスを被るかもしれないということです。
=ハイリスク・ハイリターン
というわけですね。
リスクが小さいということは・・・
逆のことなのでローリスク・ローリターンです。
株式はハイリスク・ハイリターン、
債権はローリスク・ローリターン、
なんて感じにもよく言われますが、
まさにそんな感じです。
必ずしもリスクが悪いってわけじゃないんですよね。
ただ、下記で示す理不尽なリスクは取ってはいけません。
理不尽なリスクと取るに足るリスク
リスクと一口に言っても
いろんなリスクがありますよね。
その中でも理不尽なリスクと取るに足るリスクに分別して理解しましょう。
理不尽なリスクとは
理不尽なリスクとは、言ってしまえば本来の投資運用のリスクから逸脱しているリスクのことです。
詐欺などがわかりやすいですね。
現金手渡しで集めているような投資(というか詐欺)とか、
運用者と資金管理者が同じだったりとか(分別管理されてない)とか、
ギャンブルみたいなもの(こっちが明らかに部が悪い)とか、
そういったやつです。
ここでいうリスクって、振れ幅のことではないというのがお分りいただけますでしょうか?
これらは振れ幅という意味合いのリスクではなく、
危険という意味合いでのリスクになります。
この危険という意味合いのリスクは取ってはいけません。
取るに足るリスクとは
理不尽なリスクが危険という意味合いのリスクということは・・・
取るに足るリスクは振れ幅のことであるというのはご理解いただけることでしょう。
この振れ幅というリスクは目的に合致していればOKなので、
取るに足るリスクと言えます。
取るに足るリスクの具体例
代表的な取るに足るリスクはこんな感じです。
- 株価変動リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
- 為替変動リスク
それぞれを簡単に見ていきましょう。
株価変動リスク
字のまんまですが、株式の価格が変動することによって
利益が出るかもしれないけどその分損失が出るかもしれないというリスクですね。
株式投資する上では当然避けては通ることができないリスクです。
2020年3月現在は新型肺炎コロナウイルスの関係で
株式価格も大きく下落し影響を受けています。
この関係で2020年1月にはマスク製造会社の株価が爆上げしていましたが、
逆にそういうところを上手に狙っていければ大きな利益を出すことが可能です。
金利変動リスク
各国の金利が変動することによって、
債権価格が動くリスクです。
金利と債権は逆相関となっており、
金利が上がれば債権価格は下がるし、金利が下げれば債権価格が上がります。
流動性リスク
流動性とは、分りやすくいうと換金性です。
金融資産を自由に現金に替えることができるかどうかってことですね。
例えば、不動産は流動性が高いと言えるでしょうか?
答えはNOですね。
お家や土地は売りたくても希望価格でいつでも売れるとは限らないですし、
希望価格で買ってくれる人がいなければ現金化することができません。
投げ売りするのもそうできないでしょうしね。
iDeCoも60歳まで出金することができませんから、
こういった積立系も流動性が悪いことが多々あります。
逆に、そのうち書きますが私が運用しているような海外のファンド口座や
FXでの運用などは自由に換金できますが、
そういったものは流動性が高いと言えますね、
為替変動リスク
世界には米ドル、日本円、ユーロ、ポンドなどなど、
いろんな通貨がありますよね。
そして、それらの価値というのは常に動いています。
時には大きく動くこともあり、
それに影響を受ける金融商品は為替変動で利益が出たり損失が出たりします。
為替だとダイレクトに感じる(というかむしろ為替変動で利益狙うんだけど)のが
FXですよね。
FX以外でも、プルデンシャルの米国ドル建ての積立とかは有名だと思います。
投資運用を検討する際は具体的にどんなリスクがあるか明確化しよう
さて、理不尽なリスクから具体的な取るに足るリスクまで見てきました。
細分化したらリスクなんてもっとたくさんの種類がありますが、
ざっくりと大まかに挙げるとこんな感じかと思います。
ここで伝えたりのは、
投資や資産運用を検討する際はどんなリスクがあるのかを
具体的に文章に書けるくらいはっきりと捉えると良いよってことです。
そうすることで文字通りリスクが可視化され、
「こんなはずじゃなかった」
という失敗を避けることができます。
そして、リスクをしっかり認識した上で投資することができれば
正体不明の不安に襲われることもありません。
=リスクをコントロールできるわけですね。
リスクをしっかり理解すれば投資も怖くなくなりますので、
ぜひそこから考えてみると良いと思いますよ。