こんにちは、たこまろです。
さて、【マネーの公理】という書籍はご存知でしょうか?
投機を行う上で重要となる心構えを
いろんな具体例を用いながらわかりやすく伝えている名著です。
FXをやらない方にもぜひ読んでいただきたい一冊なのですが
もちろんFXをやっていく上でもめちゃめちゃ活かせる書籍です。
マネーの公理を読めばFXにおけるメンタルは
ほぼ全て網羅できるといっても過言ではありません。
ということで、FXに取り組む上で超重要なメンタルについて、
マネーの公理から学べることをお伝えしていきます。
【マネーの公理】とは?
![FX メンタル マネーの公理](https://mile-oishii.com/wp-content/uploads/2020/05/book-1421097-1024x685.jpg)
先に【マネーの公理】についてざっくり紹介しておきましょう。
【マネーの公理】は日本では2005年に出版された書籍ですが
1985年に出版されていた「The Zurich Axioms」を翻訳したものです。
1985年だと私すら生まれる前の書籍ですが、
金融業界では非常に有名な書籍とのこと。
サブタイトルは
「スイス銀行家に学ぶ儲けのルール」
とされているように、投機で利益を挙げるにあたり大事なことがギュギュッと詰め込まれています。
というわけで、私も非常に共感できるところがたくさんあったので
FXをやる上でどのような心構えで臨めばいいかということを
まとめていきます。
常にリスクを取った意味のある勝負を
![FX メンタル マネーの公理](https://mile-oishii.com/wp-content/uploads/2020/05/hai-3483459_1920-1024x470.jpg)
リスクってきっとなるべく避けたいものの1つですよね。
リスクがある選択とリスクがない選択なら
リスクがない方を選びたくなるのが人間でしょう。
ただ、「リスクがない」ってFXはもちろん、
投機においても意味がないんですよ。
リスクとリターンは必ずセットなので、
リスクがない(あるいは極小)なら、リターンもそれだけ微々たるものになるわけです。
銀行預金なんかいい例ですよね。
リスクはほぼないと言っていいものですが、
その代わりリターンだって全くありません。
FXは世間一般的には「リスクが高いもの」というイメージが付きまといますが、
厳密に言えばリスクをコントロールできるのがFXです。
たくさんの人(特に初心者)がよく理解せずにリスクの高い方法でFXをやろうとしているだけなんですね。
【マネーの公理】でも1つの問いが提起されています。
「心配と貧乏、どっちがいいか?」
リスクを取ると損失を被るんじゃないかと心配になる人がたくさんいます。
逆を言えば、心配になるということは、
相応のリスクを取っているということなんです。
心配がない場合はリスクを取っていないとも言い換えられますから、
何も大きく変わることはないんですね。
FXは1万円くらいからでもスタートできますし、
最初のうちは少額でコツコツ練習していくことも大事です。
ただ、本気で金持ちになりたい、大きな資産を作りたいと思ったら
それなりの資金でやっていかないと意味がありません。
月に10%の利益をFXで取れるようになったら
それはとてもすごいことです。
でも、それを軍資金10万円でやってたら月に1万円です。
1万円もらえたら嬉しいですけど・・・人生何も変わらないですよね。
でも、しっかりリスクを取って300万円の軍資金で月10%の利益額を取れたらどうでしょう?
月に30万円の利益ですから、無理して会社にいく必要もなくなるかもしれません。
リスクを取って意味のある勝負をしないと
結局は何も変わらないわけですね。
投資・投機と向き合うときは常に
「今これをやる意味はあるのか?」
「これは意味のある勝負なのか?」
を考えましょう。
強欲に負けない
![FX メンタル マネーの公理](https://mile-oishii.com/wp-content/uploads/2020/05/sexy-2331479_1920-1024x683.jpg)
人間なら誰しも欲があるし、それは自然なことです。
ただ、「欲」が「強欲」に進化すると
それは時に利益を逃すだけでなく損失の元にすらなり得ます。
マネーの公理において、強欲の部分で私がもっとも印象的だったのが
「常に早すぎるほど早く利食え」
という言葉です。
含み益が出ている時、
「もっと利益が伸ばせるはず・・・!!」
とつい欲を出してポジションを長く持ち、結果的にその利益がなくなってしまった・・・
なんて経験をFXトレードをやっている人なら経験したことがあるのではないでしょうか。
これは強欲に判断を邪魔されているのかもしれません。
マネーの公理では
「常に早すぎるほど早く利食え」
と言っており、迅速な利食いについて伝えています。
この言葉はとても印象的で、
私も日々トレードしていて含み益を利確しようか考える際、
この言葉が毎回脳裏に浮かびます。
マネーの公理は全体的に大事な投機家メンタルを伝えていますが、
その中で1番大事なものを挙げろと言われたら
私は真っ先にこの「早すぎる利食い」を選びます。
私自身もこの言葉を意識し始めてから
パフォーマンスが安定するようになりました。
常に早すぎると思うくらい早く利食いし、
もしまたポジりたいと思ったらポジればいいんです。
船が沈み始めたら祈らず飛び込む
![FX メンタル マネーの公理](https://mile-oishii.com/wp-content/uploads/2020/05/shipwreck-4388637_1920-1024x683.jpg)
これは損切りについてです。
誰しも含み損の状態を心地よいと思わないでしょう。
不快に感じますし早く逃れたいと感じます。
かと言って迅速な損切りができるか・・・
というと答えは必ずしもYESにはなりません。
損切りは自分の過ちを認め、
損失という心苦しい決断をし、受け入れなければならないという精神的にも負荷がかかる作業です。
しかし、初心者によくありがちで結果的に大損害となってしまうケースのよくあるパターンとして、
「損切りができない」
というのはよくあることでしょう。
最初は小さな含み損だったのに、気づいたらどんどん赤字が膨らむ・・・
小さいうちは
「まだこれしか減ってない。これは誤差の範囲だ。またすぐ価格は戻るはずさ」
と自分に言い聞かせる。
含み損が大きくなったらなったで
「もうこんなに値動きしたんだ、もういい加減戻っていくはずさ。
「ここで損切りしたって大損害になってしまう、だったら価格が戻ることに賭けるほうが利口じゃないか」
と考えます。
含み損が大きくなってしまってからでは手遅れです。
大きくなる前に自分の過ちを認め、
小さな損失を経費だと思って受け入れなければなりません。
それをマネーの公理では船に例え、
「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め」
と言っています。
そう、FXにおいてお祈りトレードはご法度だと考えましょう。
お祈りトレードはお祈りしている時点でもう根拠がなくなっています。
トレードする際は何かしらの根拠があってポジションを保有するはずです。
「ここは固い水平ラインのところだから」
「フィボナッチの半値戻しラインだから」
「経済指標から考えてドルが買われると思うから」
「あのインフルエンサーがユーロドルをショートしてるから」
まぁなんでもいいんですが、
そういう根拠を持ってトレードする際にお祈りは不要です。
自分の根拠が否定され、お祈りを始めていたら
「ああ、これは失敗だった。自分はお祈りを始めているな。だったら船が半分浸かる前にさっさと飛び込んで脱出しよう」
と小さな損失を受け入れ、未来の利益への必要経費だと思って損切りしてしまいましょう。
まとめ
個人的にマネーの公理の中でも大事だと感じたポイントを
ざっとお伝えしました。
まだまだ日々の投機に活かせる教えが詰まっている良書なので、
FXや投資、投機をされる方には心の底から本気でオススメしたい1冊です。
メルカリで検索しても結構売れてしまっているので、
その辺りからも人気さが伺えます。
手段は窃盗や法に触れないものならなんでもいいので、
ぜひお手に取ってみてください。